赤ペン先生

最近、いろいろと大事な論文を書いている。社外に出すものは、基本的に担当役員のチェックを受ける必要がある。今の担当役員は、7月から赴任した元技術研究部門のTOPである。その方は、ビジネスセンス、膨大な知識と人を引き付ける文章で有名な方である。
そんな常務に、先日書いた論文をチェックしてもらったら・・・
常務「あ、いいよ。これで」

ふー。良かったと思った反面、拍子抜けである。正直、まっかっかになって帰って来ると思ったのに・・・。
「もしかして、興味がないから深く読まなかったのか?」
なんて常務を疑っていたら、違う部署の同期が出した論文のチェック結果が、オイラにもccで来た。(チェックした論文は、すべて関係者全員に公開されます)
常務「不合格。ここは、あーして、こーして、ほんでもって・・」
なんと論文よりも多い指摘事項の書類枚数(ほとんど書き直した状態)、さらにアドバイス、そして最後にやさしい言葉。
その文章のすべては、美しい表現と言葉に埋め尽くされている。
スゴイ。スゴイよ常務。オイラは、あなたについて行きます。何処までも。そんなカリスマ性を感じる文章って・・・
やっぱ役員になる人は違うな。