決断!?

いやー、重い。非常に重い問題だ。
実は今、いまオイラが立ち上げた事業を続けるか、やめるかで会社と協議している。

オイラの仕事は、なんて言うか説明しにくいけど、化学メーカーであるオイラの・・・

そう、自動車で例えるな・・・

オイラの使命は、利益無視でも一線級のレーサーが望む”世界最速、最強、高性能”を開発すること。

その目的は、会社技術のフラッグ的存在を作ること。

ただ闇雲にはできないので、一線級のレーサーの一緒になって技術を開発していく。

もちろん開発時に培った技術は、一般車に応用するし、その評判を廉価品の営業に役立てる。

こんな感じの事を、オイラは担当しています。

で、結果は”開発に成功”→世界的に評価される技術を確立!!

ココまでは、良かったんですが・・・
自動車メーカとの圧倒的な違いは、その開発された技術に関係する市場があまりにも小さいって事。

正直儲けにはならない。ま、黒字は黒字だけど・・

もちろん、最高の技術なので、引き合いはかなりあるのですが・・、

で、オイラが異動するのに伴い、後任をつけてまで続ける必要がある事業なのか?って事が問題になってくる。

うーん、担当者としては、自分が開発した技術だけに、思い入れは強いが・・・

アシスタントして3年、担当者として4年間、ずーっと開発してきたもんな。

最初の頃は、寝袋にくるまりながら会社に連日泊まったし、単身米国に行って、いろんな研究機関に半分飛込みで説明しに行ったり、つたない英語で学会で発表したりしたもんな。あの時は、つらかったなー。

しかし、ビジネスとして冷静に判断すると・・やめるべき事業だと考えています。

事業自体、一企業が抱える物ではなくなってきた。
国が国の仕事としてやるべき事業だと思う。実際、他の国はその国の研究機関が担当している。企業がやっているのは日本だけ。

さてさて、どうやってこの問題に取組むか?
複雑な心境です。