上海出張番外編

お下品な話なので、興味のない方はご遠慮下さい。

ゴルフ場から浦東空港へ向かう途中、突然強烈な腹痛に襲われる。
長年の経験と勘から、これは残された時間は30分程度しかないと判断

しかし、車は上海名物大渋滞のど真ん中。
空港までは、1時間以上は絶対にかかってしまう。
それでは、タイムアウト。高速道路を降りて、どこかトイレのある場所に行かなければならないが・・・・
問題は、車の中には中国語しかできない運転手と中国のできないオイラ達二人しかいない

オイラ「運転手さん。お腹がいたい。どこかトイレあるところにおろしてください。でないと漏らしますよ。」

と日本語と身振り手振りで懇願。
通じるのか?と思ったけど、案外ちゃんと通じているようだ。
人間必死になれば、言葉の壁も越えられるのだろうか?
程なくして、車は高速道路を降りてとある通りで止まる。

オイラ「うん?何?あそこの画廊でトイレ借りて来い?日本語書いているから、もしかしたら日本語通じるかも?」

って言ってる気がするが・・・
とりあえず画廊に飛び込み店員の女の子に

オイラ「お腹がいたい。トイレ貸してください。でないと漏らすぞここで。」

と日本語で懇願。もちろん日本語は通じない。
しかし、店員の女の子はおもむろに奥のドアを指差す。
やっぱり気迫だね。なんとか通じた。
急いで指差されたドアの奥へ・・・・
突然、ビルのロビーのような広い空間にでた。あれトイレどこ?
腹が痛くて冷静な判断ができない。お、そこの通りかかりのお爺さんに聞こう!

オイラ「お腹がいたい。トイレどこ。漏れるよ。まじで。ここで。」

とやはり日本語で懇願。さすがに通じないか?と思ったけどやっぱりすんなり通じる。
お爺さんは、オイラの気迫でビビッた顔で、奥のトイレを指差す。
人間頑張ればなんとかなる。言葉の壁なんて超えられる。
しみじみとトイレの中で、今の出来事は今後の自分の糧になるなぁ〜と満足していました。
5分後に、そのトイレの何処にも紙がないと気付くまでは・・・・

奥さんがくれたお気に入りのバーバリーのハンカチは、上海のトイレで殉死しました。

教訓
言葉の壁は、気持ちで越えられる!!
紙は、いかなる時も持っておけ!!